2024 川崎記念予想

【予想】

◎②セラフィックコール

今年から4月に移行した本レース。暮れの東京大賞典、2月のフェブラリーSから間隔が空き、転戦が容易になった。しかし、今年東京大賞典からの転戦はグロリアムンディのみで、フェブラリーSからの転戦は無し。ダート一線級がこぞって目指すドバイと日程が被り、G1馬は3歳限定のノットゥルノ、牝馬限定のアイコンテーラーのみで、低調なメンバー構成となった。

 

圧倒的支持を集めているセラフィックコールは、ここまで7戦6勝。チャンピオンズカップで初めての敗戦を喫したのち、今年の初戦となった前走ダイオライト記念を完勝。地方のダートへの適性を示すと同時にこれまでの末脚勝負から脱却、好位差しでも強さをみせた。直線が短くコーナーの角度もきつい小回りの川崎で、前目で運べるのは有利だ。前走から引き続きムルザバエフ騎手騎乗も心強い。

 

◯⑥グロリアムンディ

昨暮れの復帰2戦は案外だったが、昨年ダイオライト記念平安ステークスの連勝はいずれも完勝だった。地方ダートへの適性は高く、状態が戻ればセラフィックコールと勝ち負けできる能力がある。前走で大きく減った馬体が戻っているかが状態面のバロメーターか。

 

▲⑨ディクティオン

差し・追込み脚質は不利とされる川崎2100m戦だが、本馬は同じく小回りの浦和記念名古屋グランプリをいずれも後方からのひと捲りで圧勝。仕掛けどころひとつでまとめて飲み込む破壊力がある。

 

△①シルトプレ

⑦アイコンテーラー、⑩ライトウォーリアが先行しそうだがいずれも外枠。1枠の本馬が先団の内をとれれば良い位置でレースを進められそう。道営記念完勝、日本テレビ杯5着はウシュバテソーロから0.9秒差、もう一段のパワーアップが果たせれば今日のメンバーなら食い込める。

 

【馬券】

馬連流し②→①⑥⑨ 3点

2024 東京新聞杯予想

◎⑪マテンロウスカイ

エプソムカップでは、勝ったジャスティンカフェと同斤量で0.2秒差。今回は1㎏もらっているので、2番人気のジャスティンカフェと同等の評価ができる。

前走リゲルステークスを勝って勢いもあるし、鞍上の横山典騎手も、この馬では極端な競馬は少なく、先団好位から競馬してくれそう。

 

【馬券】

複勝⑪ 1点

2024 報知グランプリカップ予想

◎④スワーヴアラミス

昨夏同条件のフリオーソレジェンドカップの1~3着馬は実力拮抗。斤量も同じだが、今回スワーヴアラミスのみ当時と騎手が変わって森騎手が騎乗。船橋を知り尽くした鞍上で、より信頼感が増した。

森騎手は①ヒーローコールとの2択でこちらを選択、和田騎手も②リベイクフルシティと⑧ギガキングの2択で後者を選び、フリオーソレジェンドカップ組の優位を裏付ける。

 

【馬券】

馬連 ④-⑧ ④-⑨ 2点

 

2024 日経新春杯予想

◎⑦ハーツコンチェルト

神戸新聞杯菊花賞を使った明け4歳馬が3頭。唯一2走とも馬券外のハーツコンチェルトだが、神戸新聞杯は勝った⑭サトノグランツ、2着⑬サヴォーナと0.1秒差の5着。菊花賞は5着の⑬とタイム差なしの6着で、10着の⑭とは0.2秒差。

実力差はほとんど無いなか、今回⑬56.0㎏、⑭57.5㎏に対し本馬の斤量は55.0㎏、比較優位は明らかだ。

古馬勢はいずれも近走不振だが、人気薄なら前走長期休養明けのアルゼンチン共和国杯を0.4秒差6着の⑩ハーツイストワールに魅力。

 

【馬券】

ワイド流し⑦→⑩⑭ 2点

2024 川崎マイラーズ 予想

◎⑧アトミックフォース

前々走の同条件スパーキングサマーカップ大敗で人気を落としているが、このレースは2~11着までが1秒以内という大混戦。好位5番手を進んだアトミックフォースも見せ場のあるレースぶりで、見限るのは早計。

大外枠の同型⑭カジノフォンテンは同厩で、ハナ争いは激しくならないはず。マイペースで運べれば粘りこみ可能。

 

【馬券】

複勝⑧ 1点

2023 有馬記念予想

◎⑬タスティエーラ

2023年の古馬中距離路線は一年間、イクイノックスを中心に回った。昨年の天皇賞(秋)から、G1のみ6戦して全勝。覚醒した“天才”は、自在の脚質でどんなレースでも高いパフォーマンスを発揮し、海外ふくめ4つの競馬場で凱歌を上げた。現役最強は確定的、史上最強馬論争の一角にも名乗りを上げる完璧な成績を残した。

そのイクイノックスが、前走ジャパンカップを最後にターフを去った。今年の有馬記念は、イクイノックスなき2024年を占うレースとなった。

次代の日本競馬の中心となり得る馬は誰か。すでにジャパンカップで2着となった今年の牝馬三冠馬リバティアイランドがその筆頭候補に挙がっている。この有馬記念を勝って、それに並び立つとすれば、今年のダービー馬タスティエーラこそ最も相応しい。

牝馬三冠とは対照的に3頭が一冠ずつを分けあった牡馬三冠だが、タスティエーラはそれを2→1→2着で皆勤。それぞれの距離、コースにしっかり対応してみせた。

このレースと同じ中山コースは皐月賞で2着。①ソールオリエンス鬼脚に屈したが、前傾ペースを早目に仕掛けてのもので、むしろ地力を示したと評価したい。距離2500mは言わずもがな日本ダービー2400mと近似、この時はレーン騎手の完璧な仕掛けに反応して勝ちきった。今年の3歳牡馬レベルをどう評価するかが鍵だが、少なくともトップ中のトップであるタスティエーラは通用するレベルにあるはず。

先行馬は少なく、コーナー6回のコース形態からもペースは上がらないはず。新馬戦快勝以来となるムーア騎手の手綱だが、その時のような積極的な騎乗を期待したい。

 

◯⑯スターズオンアース

今年はG1のみ3戦して2→3→3着。あとワンパンチたりない印象の戦績だが、大阪杯はジャックドールにハナ差、ヴィクトリアマイルはソングラインにアタマ+3/4馬身差と、勝馬と遜色ないパフォーマンスを示している。前走ジャパンカップはイクイノックスに完敗だが、ロスの大きい大外枠からの競馬で、2着のリバティアイランドよりも高く評価できるような走りだった。

枠運なく今回も、過去10年連対のない大外枠だが、位置取りを下げてでも内を選択して、ロスない競馬ができれば地力は上位。乗り難しい枠だけに、主戦のルメール騎手に手が戻るのは好材料

 

▲①ソールオリエンス

牡馬三冠を通じての評価は⑬タスティエーラに一歩を譲るが、ロスなく運べる最内枠と、なんと言っても皐月賞でみせた爆発力は魅力。

この馬も次代の主役候補の一角だ。

 

△④タイトルホルダー

有馬記念は2年連続凡走しているが、同条件の日経賞は連覇。舞台適性はある。強力な同型不在で、単騎逃げ、残り1000mあたりからペースを上げる得意の持久力勝負に持ち込める公算が高い。

 

【馬券】

ワイド流し⑬→①④⑯ 3点