2023 ジャパンダートダービー予想

3歳クラシック路線整備のため、来年から秋に開催時期を移動させ、レース名もジャパンダートクラシックに変更される。一区切りを迎える今年はしかし、やや寂しいメンバー構成となった。

中央勢は全日本2歳優駿UAEダービーを制し、世代のトップに君臨するデルマソトガケ、ユニコーンステークスを完勝したペリエールが回避。南関勢もサンタアニタダービーを勝ったマンダリンヒーローが回避したほか、羽田盃東京ダービー上位馬たちも二冠馬ミックファイアへの逆転は不可能と思ったのか軒並み回避。

他地区勢に至っては出走馬なし。地元同世代では無敵を誇っている道営ベルピット、名古屋セブンカラーズ、金沢ショウガタップリ、高知ユメノホノオなど挑戦して欲しかった馬は多く、非常に残念。

ただこの状況こそ、各地のダービー馬が世代の頂点を争うというジャパンダートダービーの役割が終わってしまった証左ともいえる。たしかに6月に行われるユニコーンステークスや各地方のダービーを走り、7月に交流G1というのはかなりきついローテーション。南関勢にしてみても一月間隔で東京ダービーと全く同じ舞台での再戦となり、賞金面以外の意義を見いだしづらい。夏を越えた再戦で、成長力を問うと同時に、古馬との対戦前にワンクッション入れる意味でも秋への移行は妥当だと思う。

 

◎⑥ミックファイア

今年南関勢のメンバーが寂しいのは、この馬が原因といっていいだろう。羽田盃東京ダービー、ともに6馬身差完勝。好位追走から勝負どころで先頭に並び、直線一気に突き放す。5戦全勝、無敗の二冠馬。ハイペース、スローペース、重馬場いずれでも隙を見せなかった。東京ダービーの勝ち時計2.04.8は、超ハイレベルといわれる2007年アンパサンドの記録を0.2秒塗り替えるレースレコード。中央勢相手のここでも主役を張れる裏付けがある。JDDラストイヤーに、トーシンブリザード以来の無敗の三冠馬誕生となるか。

 

 ◯⑦ミトノオー

中央の有力どころも相次いで回避するなか、一貫ここを目標に調整されてきたミトノオー。前走兵庫CSは5馬身差、影も踏ませぬ逃げ切りだった。前々走伏竜Sでの3着ヒーローコールとの着差は4馬身。ここからもミックファイアと同等の評価が可能だ。同型の③テーオーリカードとの兼ね合いがカギ。

 

▲⑪キリンジ

前走兵庫CSは⑦ミトノオーから離されたが、小回りコースをマイペースで逃げられ、中団インをさばいたキリンジには厳しい展開だった。この馬自身も3着は10馬身千切っており、広く直線の長い大井なら差は詰まるはず。

 

△③テーオーリカード

目下連勝中と勢いがある。火曜日は逃げ馬が残るレースが多かった。妥協せずハナを切れれば。

 

△⑨オマツリオトコ

昨年兵庫JG制覇、全日本2歳優駿2着。実績はメンバー中随一のものがある。近走中央コースや芝コースで不調だが、地方の深い砂に戻って一発を期待。

 

【馬券】

3連複BOX ③⑥⑦⑨⑪ 10点