2023 宝塚記念 予想

◎④ボッケリーニ

“天才”イクイノックスが断然の人気を集めている今年の宝塚記念。イクイノックスから点数を絞るか、敢えて別の馬を中心にとるかで予想の組み立てが大きく変わる。

イクイノックスのキャリアはわずかに7戦、その全てで結果を残して来たとはいえ、未知の要素も多く死角が皆無とはいえない。大きなものでは初となる阪神コース、そしてこれも初となる58㎏の斤量だ。逆に言えばイクイノックスの評価を下げる時、上位に評価する馬はこの2つの要素で実績がある馬ということになる。

ボッケリーニは、阪神コース6戦(1-3-1-1)と好相性。前走鳴尾記念も1000m過ぎから捲り気味に進出、外を回って直線入口で先頭に立つとそのまま押しきったが、長く良い脚を使って危なげなく、クビ差という着差以上の快勝だった。

58.0㎏は2走前の日経賞2着で克服しており、長くコンビを組む浜中騎手も、ロジャーバローズでのダービー制覇に象徴されるように狙い澄ました一発駆けが期待できる胆力がある。

ユニコーンライオン、ドゥラエレーデの先行2騎が8枠に入り、レースは平均くらいで流れそうで、この馬の長く良い脚が活きそう。

 

◯⑨ジャスティンパレス

天皇賞(春)で58㎏を背負って完勝したジャスティンパレスも、同世代のイクイノックス打倒の有力候補。阪神コースは菊花賞3着、阪神大賞典1着とこちらも高い適性を誇る。

前々走、前走を連勝した鞍上ルメール騎手がイクイノックスを選択した形だが、菊花賞まで主戦を務めた鮫島騎手への手戻りで不安は少ない。

鮫島騎手とは宝塚記念と同じ2200mの神戸新聞杯を3馬身半差で完勝しており、長距離戦の近2走とは違い、先団好位に付ける競馬だろう。ペースが流れる消耗戦なら、この馬も高い持久力が活かせる。

 

▲⑤イクイノックス

目下G1三連勝中、それぞれで見せた爆発的な瞬発力と自在の脚質はやはり桁違いの性能を感じさせ、これ以上は評価を下げられない。

キャリアわずか7戦、これまでも一戦一戦課題を克服してきており、今回も終わってみれば完勝という可能性ももちろん高い。

 

△⑧ヴェラアズール

芝に参戦して阪神芝コースは2戦2勝。特に京都大賞典ではボッケリーニに2馬身差と圧勝している。過密ローテーションだった有馬記念、ダートだったドバイワールドカップと敗因がはっきりしている2連敗で人気が落ちており、今回狙い目。

 

△⑩ディープボンド

阪神8戦(2-4-0-2)、58㎏は天皇賞(春)三連続2着など苦にしない。こちらも消耗戦は望むところ。

 

△⑫アスクビクターモア

昨年阪神で行われた菊花賞ジャスティンパレスに競り勝った。気性的には距離短縮はプラス材料。

 

【馬券】

三連複流し ④→⑤⑧⑨⑩⑫ 10点