2023 日本ダービー 予想

◎⑫タスティエーラ

今年の皐月賞は、前後半の1000mが58.5-62.1という極端な前傾ペース。最後方から追い込んだ勝馬ソールオリエンスをはじめ、1~9着のうち8頭が半分より後ろで脚を溜めた馬たちで、先行勢は重馬場の消耗戦でことごとく力尽きた。

そんな中、中団前で運んだタスティエーラが唯一粘りこむどころか、勝利目前まで迫る0.2秒差2着。豊かな持久力を示した。2400mへの延長は望むところで、課題は切れ味勝負。鞍上乗り代わりだが、レーン騎手なのでスパートのタイミングは心配なし。追ってこれまで以上の末脚を引き出せる可能性もある。皐月賞とは一転ペースも落ち着きそうで、逆転可能な要素は揃った。

◯⑤ソールオリエンス

前走皐月賞、最後方大外一気で差しきった末脚は鮮烈の一語。無敗・最小キャリアの戴冠は、昨年のイクイノックス以上の衝撃を与えた。レースぶりからは広い東京コースは好相性で、ロスなく運べる内枠も前走の再現を期待させる。

課題は位置取りで、極端な前傾ペースになった前走に比べ、メンバー的には平均くらいのペースに落ち着きそうなこと。またパンパンの良馬場が予想される天候では、ある程度前目から運ばなければ届かないのがダービーの定石だ。切れ味が削がれることを覚悟で位置を上げるか、稀代の爆発力でセオリー粉砕を図るか。鞍上横山武騎手の手綱にも注目したい。

▲⑭ファントムシーフ

最有力ステップ共同通信杯を制して、一番人気で臨んだ皐月賞は3着。前のタスティエーラを捉えきれず、後ろからソールオリエンスに差され、本来なら余り印象の良くない負け方だった。

しかしレース後に向正面での落鉄が判明、それで勝馬から0.5秒差の3着なら能力評価は互角だろう。ルメール騎手から乗り代わりだが、ここまで騎手初騎乗は3戦全勝と乗りやすい馬、加えて武豊騎手への手替わりなら不安はない。自在性もあり大崩は考えづらい。

△②スキルヴィング

混戦模様と言われた今年の牡馬クラシックだが、皐月賞上位3頭が強力で、割って入れるとすれば府中コース3連勝で青葉賞を制したスキルヴィングだろう。このレースで圧倒的な良績を残す1枠を引き、ルメール騎手の継続騎乗。一線級とは初対決ながら、好走の条件は揃っている。

あと大駆けが有りそうなのはホープフルS馬⑰ドゥラエレーデだが、予想上位を人気どころで固めてしまったので印が回せなかった。

 

【馬券】

3連複BOX②⑤⑫⑭ 3点